【23年7月再販】HG ミカエリス レビュー

HG 水星の魔女

本日は「HG ミカエリス」のレビューです。

発売は2023年1月。
右腕の複合武器「ビームブレイサー」には分離・変形などのギミックが搭載されており、ほかのキットとはひと味違うポージングを楽しめます

まずはキットデータから。

キットデータ
  • 商品名:HG 1/144 ミカエリス
  • 価格:1,760円(税10%込)
  • 発売日:2022年1月14日
  • 再販予定日:未定

参照:バンダイホビーサイト|HG 1/144 ミカエリス

付属品一覧

付属品一覧
  • ミカエリス(本体)
  • ビームブレイサー用リード線
  • ビームサーベル用エフェクトパーツ(×2)
  • ワイヤージョイントパーツ2種
  • ビームブレイサー用スタンド

余剰パーツ

ビームブレイサー用スタンドのジョイント5個が余ります。

ミカエリス

GUND-ARMの排除を目論むグラスレー・ディフェンス・システムズは、GUNDフォーマット妨害装置、通称「アンチドート」搭載機のアップデートをヴァナディース事変以降も密かに進めていた。そのアプローチの1つとして、アンチドートデバイスに攻撃能力を付加させ、妨害行動に至るまでの戦闘優位性を高めた新型機体がミカエリスである。右腕のマニピュレーターを廃し、固定装備を集約したことによる汎用性の低下、しかしながらそれを補ってあまりある機動力と攻撃力を獲得している。

引用:バンダイホビーサイト|WEB取説|HG 1/144 ミカエリス

西洋甲冑のような頭部と、アシンメトリーな腕部が特徴。
「PROLOGUE」の「ベギルベウ」に似ていますが、キットは完全新規造形です。

モールドの彫りなおし・スミ入れ・部分塗装(筆)・プレミアムつや消しで仕上げています。
塗装箇所は後の項でくわしく。

設定画に比べ頭部がやや大きいですが、スタイルは良好です。
また、シールドやリアアーマーにディテールが追加されています。

脚部外側の白いプレートは着脱可能。
シールドにもみえますが、説明書では言及されていませんでした。

なお、ポリキャップは使われておらず、関節はKPS中心です。

バックパックはいつもの2穴接続。
エアリアルやディランザと互換性があります。

小型で軽量ですが、本体の足首が小さいため、やや倒れやすいです。

ビームブレイサーを外した状態。
右手先のグレーはパーツで色分けされています。

左腕のシールドも着脱可能です。
シールド裏面にはディテールがしっかり。

頭部センサー・胸部・肩関節・股関節にはクリアパーツを使用。
内部パーツにはディテールが彫られていました。

また、頭部センサー・肩関節・股関節は下にメタリックシールを貼る構造のため、光が当たると反射します。

グラスレー社製MS特有の、西洋甲冑のような頭部。
センサーシールにはモールドが印刷されており、クリアパーツ越しでも確認できます。

紫色のメットは1パーツ構成。
背面センサーはシールもなく、色分けには塗装が必要です。

腕は左右逆にも接続可能。
ただし、付属する手首は左手用のみなので、あくまで形だけです。

リアアーマーは裏面が別パーツ化されており、見栄え良好。
ディテールにも力が入っていました。

フロントアーマーは1パーツ構成ですが、裏面にディテールが彫られています。

股間部分には3mm穴があるため、アクションベースや魂standなどに接続可能です。

上腕前面・後面と、脚部両側面に縦の合わせ目があります。

足裏は✕型で肉抜きされていました。

バックパックはスラスター口まで造形されていますが、白一色のため塗装が必要です。

可動範囲

武器を外した状態だと、肘は左右ともに100度ほど可動。
両肘とも一重関節ですが、ポージングするうえで狭く感じることはありませんでした。

ビームブレイサーを装着すると、右腕の可動は90度ほどに狭まります。

頭と胸のクリアパーツが干渉するため、うつむくのは苦手。

反りは標準レベルです。

ちなみに、胴の可動ポイントは腹・腰のあいだではなく、胸・腹のあいだにあります。
腹・腰は一体型の構造です。

膝は一重関節ながら、デザイン上の限界近くまで曲がります。
膝立ちも可能でした。

膝の白いプレートは位置を自由に変更でき、可動をさまたげません。

足首は左右に可動。
つま先は上方向に角度をつけられます。

サイドアーマーがないため、開脚は胴と干渉するまで可能
フロントアーマー・リアアーマーは固定式です。

ガニ股・内股も問題なし。

武器

ビームブレイサー

アンチドートテバイスを主とした複合装備。ビーム発振器を内蔵したフレームと、シールドコーティングが施された4枚のプレートで構成されており、ビームサーベル、ビームキャノン、ビームマシンガンの各種モードへと変形する。ユニットを分離し、有線式の遠隔攻撃も可能。

引用:バンダイホビーサイト|WEB取説|HG 1/144 ミカエリス

ギミック満載のメイン武器です。
各プレートのグレーは塗装で再現しています。

後部プレートのみ裏打ちパーツが用意されていました。

プレートはアーム接続で、展開や角度調整が可能です。
ただ接続がやや緩く、動かすと外れることも。

プレート先端にはクローが内蔵されています。
劇中ではサーベルを発生させていましたが、キットでは再現されず。

クローは上下に角度をつけられます。

プレートを展開させた状態。
プレート内部のグレーと、ユニットの銃身は塗装です。

ブラックとグリーンの3本ラインはシールで対応。
非発光状態を再現した黒一色のシールも付属しており、選択して貼ります。

劇中でアンチドートを使用した際は直角まで展開させていましたが、その状態も再現可能です。

銃身からビームサーベルを展開することも。
エフェクトパーツは丸型で、ブラックライトを当てると発光します。

ビームブレイサー内部と右手首にジョイントパーツをつけ、付属のリード線で結べば、分離状態を再現できます。

なお、説明書には「リード線はお好みの長さに切ってください」との記載が。
実際、ポージングにはやや不便でしたが、劇中の描写からするとちょうどいい長さな気もします。

付属の簡易スタンドを使えば、浮遊状態でディスプレイできます。
スタンドなしでは保持できず。

簡易スタンド単体でも。
先端は凹になっていて、ビームブレイサー側のジョイントパーツの凸に対応しています。

可動ポイントは3カ所ありますが、前後にしか動けず、自由度は低いです。

ビームサーベル

左腕のショートシールドに組み込まれた近接用兵器。右腕のビームサーベルとの同時稼働による二刀流の戦闘スタイルも行える。

引用:バンダイホビーサイト|WEB取説|HG 1/144 ミカエリス

サーベルエフェクトはビームブレイサーのものと同型。
ブラックライトを当てると発光します。

シール付属箇所

ここからは色分けがシールで補われている箇所をご紹介します。

頭部センサー・肩関節・股関節のクリアパーツ下地にメタリックパープル。

プレート内部のスリット。
非発光状態を再現した黒一色のシールも付属しており、選択して使用します。

緑の発光箇所はディテールがありません。
そのため、塗装難易度は高いです。

ショートシールドのグレー。
※写真は塗装した状態です。

以上です。
ショートシールドのグレー以外はすべて使用しました。
クリアパーツ下のメタリックシールはキラキラと反射し、満足度が高いです。

一方、ビームブレイサーのスリットは奥まっていて、角度調整がやや面倒。
塗装後に貼ったのも悪かったのでしょうが…。
発光部分はディテールもないので、塗装での代用も難しいですね。

シール一覧

1~3をクリアパーツ下、4をショートシールド、5~10をビームブレイサーのスリットに使用します。
5~7は非発光状態、8~10は発光状態を再現しており、選択して貼りつけます。

部分塗装箇所

続いては、シールが付属せず、色分けに塗装が必要な箇所です。

カラーレシピ

まずはカラーレシピから。
私が今回使用した色は赤字にしています。

使用塗料(水性ホビーカラー)割合
本体等 ホワイト部ホワイト100%
グレー少量
本体等 グレー部RLM75グレーバイオレット70%
ホワイト15%
パープル10%
レッド5%
本体等 パープル部グレー40%
ホワイト20%
コバルトブルー20%
パープル20%
武器等 グレー部グレー90%
ブラック10%
センサー メタリックパープル部シルバー60%
メタリックレッド30%
メタリックブルー10%
引用:バンダイホビーサイト|WEB取説|HG 1/144 ミカエリス
塗料一覧(水性ホビーカラー)
  • グレー
  • レッド
  • ホワイト
  • ブラック
  • パープル
  • コバルトブルー
  • RLM75グレーバイオレット
  • シルバー
  • メタリックレッド
  • メタリックブルー

本体等 グレー部

カラーレシピ
  • RLM75グレーバイオレット(70%)
  • ホワイト(15%)
  • パープル(10%)
  • レッド(5%)

ビームブレイサーのプレート裏は面積こそ広いですが、難しくはありませんでした。

武器 グレー部

カラーレシピ
  • グレー(90%)
  • ブラック(10%)

説明書には「武器 グレー部」とありますが、使う大半は本体です。
塗るのが大変そうなところもあり、何箇所か省略しています。

センサー メタリックパープル部

カラーレシピ
  • シルバー(60%)
  • メタリックレッド(30%)
  • メタリックブルー(10%)

肩関節後面にも塗装箇所がありますが、モールドが薄かったため省略しました。

アクションポーズ

※写真は随時追加する予定です

HG ガンダムエアリアルと

アニメ9話で激戦を繰り広げたガンダムエアリアルと。
ミカエリスのほうが足が長く、幾分かスタイリッシュな印象です。

後ろも。
エアリアルは腰の塗装がはげかけています(汗)

援護があったとはいえ、パーメットスコア・シックスのエアリアルを追いつめた点は評価されていいような。

HGガンダムエアリアルのレビューは以下の記事から。

取扱説明書

高画質で印刷したい場合はバンダイホビーサイトのWEB取説サービスをご利用ください。

おわりに

ということで、「HG ミカエリス」のレビューでした。

パイロットの不人気から、いたるところでたたき売りされ、生産中止説まで流れている本キット。
しかし、可動範囲は広く、色分けも優秀、さらにはギミック満載と、大満足の一品でした。
これまでのMSとは雰囲気が少し異なる、西洋甲冑風のデザインがまたいい…。

難点は自立の難しさプレートの外れやすさでしょうか。
前者はとくにやっかいで、接地状態でのポージングはややストレス。
素立ちかアクションベースで飾ることをおすすめします。

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